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2005年12月05日
いまさら誰が商業ERPの導入を考えるのか!?
某オープンソースERP社の調査では、オープンソースERPアプリケーションにオープンソースデータベースを望む人が、回答者の90%以上に上り、反対に回答者の7%だけが商業DB(Oracle Microsoft SQL Serverなど)を使いたいと言っているとか(PostgreSQL,2005)。
これだけを見ると、90%以上が!と思う前に、7%の人が商業DBで良い(もちろん有償)と言っている方が気になってしまうのである。これまた某(上記とは違うベンダーの)ERPソフトはOracleをメインに使っているのであるが、その主な理由は、言葉は悪いがサポートをすっかりDBベンダーに丸投げできてしまうからである(要するにまずDB関係の問題としてDBベンダーにサポートを依頼するが、それがアプリケーション側に問題があると判別されたものだけが、そのERPベンダーに問題として提示される。非常にサポート効率が良いと言える)。DBベンダーとの有償サポート契約なしでは商業利用できない(結果的にはオープンソースといっても有償)ので、そういう有償DBを使っているオープンソースERPのところには、毎日のように「オープンソースDBに対応しろ!」というリクエストが舞い込んでいるのだ。またオープンソース=ソースが公開、であるため、勝手連でDBに移植したり、インストールツールを開発したり、という上級ユーザーはコミュニティの中に必ず居るのだが、自宅でコソコソとやるのとは違って、失敗は許されないビジネスで使おうと思うと、最低限のバグフィックスの保証くらいは欲しいと思うユーザーは多いだろう。またオープンソースの製品でも「スポンサー(資金援助者)」となって開発の方向性を(自分の望む方に)示唆するという方法もある。こういう方法をとると、世界中にうじゃうじゃとあるオープンソースERPまたはCRMあたりにドカンと資金援助できそうな、日本のなんちゃらヒルズ族(なんちゃらになっていない!)もたくさん居そうだ。(しかしあまりにも地味すぎる分野か!)
先月のムーアさんの記事は「どーせERPっていうのは、めちゃくちゃカスタマイズしないとあかんねんから(それはSAPだろうと何だろうと同じ)、なんでオープンソースを考えへんのや!」という主張がメイン(Moore, 2005)。その主張の中でも印象的なのは、ソフトウェアアーキテクト某氏の「どうして自分の手でコントロールできるものに投資しないのだ!」という台詞。
私も最近ERPソフトを人間の脳になぞらえて考えることがしばしばある。人間の脳は結局は全体の数パーセントしか活用されていないとか。でも脳は頭の半分くらいをしめるほどの大きさを持っている。賢くなるには、その活用のパーセンテージを上げるように努力すべきなのだが、それって簡単にできない。
商業ERPは、その脳全体のライセンス料を支払っているのようなもので、活用されているのはそのごく一部でしかない。オーストラリアでのSAPの利用の話を教授に聞いたことがあるのだが、HRのシステムが結構面白いなと思って感心して見ていたときに「実際、このHRシステムを活用している会社はほとんどない」という話を聞いて絶句。まじですか。高いですよ、これ。ライセンスに入っているでしょう。インストールしただけですか、へぇー、てな感じであった。
しかし今、オープンソースERPのソフトをいくつか見ていくと、確かに痒いところ全てに手が届くわけではないが、例えば零細企業で、しかし仕入先などの取引先が沢山あったり、部品が沢山あったりと、扱うべき項目は多岐にわたる場合、やりたいことの大方が実現できそうな印象を持つのである。おまけに小さな企業の方がビジネスプロセスを変更することに関してはフレキシブルであると想定できるので、投資対効果は期待できるとまたまた実感。
PostgreSQL. 2005, Open Source ERP to Drive Open Source Database Adoption, [Online. Internet.] Available:
http://www.postgresql.org/about/news.423, Accessed 4 December, 2005
Moore, John. 2005, The Case for Open-Source ERP, [Online. Internet.] Available:
http://www.thechannelinsider.com/article2/0,1895,1888928,00.asp, Accessed 4 December, 2005
Posted by akemi at 19:54 | Comments (0)