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2006年10月18日
Cars - Pixer
今年はスペシャルなことが二つ。
10年ぶりにドラマを見た!(医龍)
そしてこの夏休み、7年ぶりに映画館で映画を見た!(Toy Story 2以来よん。カオルが暗闇恐怖症を克服っ!)
って、私は出家でもしてたのかしらん???いや、とにかく。
Cars、である。
もともと映画館の脱日常の雰囲気だけで泣けちゃうので、予告編からウルウルが止まず。
テーマがたくさんあった。
スポーツマンシップだとかね、効率と結果を重んじる現代社会へのアンチテーゼとか、人生の目的とかね、ホスピタリティだとか、自分の信条だとか。
子供たちとは泣き所が違うなと思った。多分この映画は子供のためのものではない。子供たちは仲間との別れのところで泣けちゃったと言っていた。私が一番泣けたのはあそこだ。
すまぬ。一部ネタバレ気味であるが。
50年前に不幸なアクシデントで引退を余技なくされた(しかも引退の花道も用意されていなかった)Doc Hudsonが主人公Lightning McQueenのレースで観客たちの喝采を浴びる。
50年前のチャンピオンを誰も忘れていなかった。
そして、その過去の勇者に対する人々のリスペクト。
すごい。
これがアメリカだ。
映画館に居たはずの私の目の前に、強烈なメッセージを伴ったシーンが重なった。
ちょうど10年前。アトランタオリンピックの最終聖火ランナー登場の瞬間。その名前は直前まで伏せられた。彼が聖火台に立ったとき、世界中の誰もがあまりの感動に、体の震えを止められなかったはずだ。
それは、モハメド・アリ氏だった。
彼が真に、名実ともにアメリカのヒーローであると、アメリカが世界に向けて叫んだ瞬間だった。彼の背負ったもの全てが、アメリカを象徴している。彼こそヒーローだと、そして今尚ヒーローであり続けるのだという強烈なメッセージ、そして彼に対する人々のリスペクトを見せ付けられた。
これがアメリカだ。
ブッシュ政権まっただ中であっても、Fahrenheit 9/11が公開され賞さえ獲得する国だ。
歴史が浅い国には浅い国なりのカルチャーがある。
日本が、勝てるわけ、ない。
映画を見ていながら私の頭の中はアメリカのことで一杯。頭の中でGoogleのロゴが駆け巡る。勝てるわけない、この国に。
移民で成り立つ国は、多様性を受け入れるしか生き残る道はない。
異端が常にポジティブを導く保証などどこにもない。
だから異端の芽を摘むのは、ネガティブに振れるリスクを減らすことに繋がる。ポジティブに振れることもあるが、それは一種賭けである。
長い歴史の中で築かれた価値観。日本の、異端に対する嫌悪感は、まるで本能的なレベルにまで刷り込まれていて、それがあらゆる組織における「一部の異端に引きずられて組織が傾くかもしれない」というリスクの軽減に一役買っている。そうやってお互いを牽制しあう。
その間に、世界は動く。ものすごいスピードで。
どんな方向性をもった異端であっても飲み込んでいるアメリカ。
もちろん、それは諸刃の刃だ。
いい面と、悪い面と。
事実、アメリカには日本にない様なもっと深刻な問題がうじゃうじゃとある。
悪い面を出さないためにリスクヘッジをする国と、
ハイリスクでもハイリターンがありえる、そういうカルチャーを許容する国と、
どちらもあっていいだろう、もちろん。
でもやっぱり、Carsは、アメリカ人の、アメリカ人の手による、アメリカの映画なんだ。
ちょっぴりアウトサイダー気分。
Posted by akemi at 2006年10月18日 00:18
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