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2005年07月14日
I feel like “STARBUCKS” coffee!
朝8時台の公共交通機関を利用するのにも慣れた。通勤、通学する人の群れに紛れて、もう何年も此処で生活しているかの様に、慣れた手つきで二枚のオクトパスカードをFare Saverにかざす。(因みに、午後1時前後のエスカレータ内のFare Saverには長蛇の列で近寄れないので、この時間だけは避ける)
その日もいつもと同じ様にワンチャイの語学学校へ行った。授業が終わり、一分一秒を争うがごとく、常に急いでいる私の背中で、聞き覚えのある声がした。アケミ!という声に後ろを振り返った私は、まるでお化けでも見たかの様に驚いてしまった。
母国へ帰ったはずのイギリス人の友達が立っていたのだ。
彼女は笑顔を炸裂させながら、私の方に近づいてきた。私は挨拶もせずに突然、
「つ、つまり、就職決まったってことぉ〜??」
とサビから話を始める。彼女は叫び声に近い声を上げてそうなのよー、と答えてくれた。私は彼女が受けた会社の名前をいくつか上げたのだが、それのどれとも違うと答えた。おまけに彼女の要求サラリーを超える額を提示してもらえたらしい。よくやった!!!!
で、現在働くためのビザ申請中ということで、今度は真剣に広東語に取り組むらしい。って彼女が普通語のレッスンの時に何度も言っていた通りに。就職が決まったら広東語にスイッチするからねって。
彼女にはもう二度と会えないかも知れないと思っていた。帰国するのだと私に告げた時に見せた彼女の表情は、いつもの自信の欠けらもなく、何とも言えない複雑なものだった。落胆、そんな簡単なものではなかった。志半ばにして夢を諦めざるを得ない状況。彼女の3ヶ月が全くの無駄になってしまった。力のない怒りの様なものが漂っていて(そしてそれは、何に対してなのか、自分でも判っていない様だった)、それを見た私は、それからしばらくの間かなり落ち込んでしまったのだ。
夢は願わない限り叶わない。願えば叶うというものではないが、願わない限り叶うこともない。紺のジャケットを着込んだ彼女は、今にもそのブロンドのロングヘアーを颯爽となびかせて、香港の金融街に消えていきそうだった。私にしれみれば、どんなハリウッドの女優もかなわない程、カッコいいキャリアウーマンに見えた。
その日、いつもは一目散に家に帰り、パソコンの前で作業をしながら、子供のお弁当の残りを食べつつ自宅で淹れた“スタバの豆”コーヒーをススるのであるが、その日ばかりは人知れず彼女をセレブレイトしたい気分だった。
I feel like Starbucks coffee
ヒルサイドエスカレータの中腹にあるスタバで、贅沢にもグランデを注文して、私も気分だけは颯爽と、スタバを手に持ちエスカレータを駆け上がった。
私ももう一度、夢を描きなおしてみよう。
Posted by akemi at 2005年07月14日 00:39
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