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2005年06月22日
香港就職活動最前線
現在、健康工房の漢方茶を飲みながら書いている。症状を伝えると、それに合ったお茶を勧めてもらえるのだ。お茶を受け取りながら「お腹空いてる?」と聞かれたので、ちょっとね、と答えると、必ず少し食べてから飲んでねと言われた。空腹時に飲んじゃいけないのか。なんだか効きそうだなー。(多分軽い風邪だと思うのだが、偏頭痛もあるので思考力低下中)
私と同じく普通語のレッスンを頑張ってきた英国人女性が、とうとう帰国するらしい。彼女はアカウンティングの仕事をやめて、香港に職を求めてやってきた。その分野でのキャリアは3年。インタビューを受けた会社は4社(系列会社も含めるとそれ以上)、一社につきインタビューは数回ずつ。毎日の様に授業の後にインタビューが入っていた。会社名を聞くと、こちらの手が震えるほどの世界的に有名なバンキングの会社ばかり。彼女の就職活動の経過を聞くのが、私の日課のようになっていた。彼女を通して、私も香港での就職活動を横から見ていた様なものだった。
もうすぐ彼女のタイムリミットが来る。観光ビザで入国している関係上、そのビザの切れる期限内に就職を決めたかったという気持ちはよくわかる。でも、まだ決まっていない。再入国したらいいと思うのだが、彼女はもう香港で就職するのは難しいと思い始めた様だ。そこで、彼女の salary expectationsを聞いてみた。どうも法外な要求をしていないかと気になったのだ。彼女は現在、高級住宅街にあるサービスドアパートメントに住んでいて、就職後もそのエリアに住みたいと言っていたので、もしや香港で就職する現状を知らないのかもと思ったのだ。案の定、彼女の提示していた額はキャリア3年の人が提示すべき相場からはかけ離れていた。もちろん、ロンドンでの収入を考えれば当然なのだろうが、香港で同額を要求できるのは、相当な、例えばマネジャー職でもない限り無理だろう。私なんて一時本気で職を探していたときなどは、15年前の年収の半分(!)という覚悟でレジュメを書いていた。(結局、そのレジュメはどこにも提出されず。多分、提出してもどこにも引っかからず、だろう)。
厳しいのはよくわかる。彼女は北京語も広東語もできない。現在ビギナーレベルで勉強しているくらいだから、ビジネスレベルであるはずもない。彼女の売りは、ロンドンでの3年間のキャリアと英語のみ、である。
さて一方、香港の現役ビジネスマンを見てみると、要するにホワイトカラー職においては、当然のごとく英語がビジネスの公用語であるからして、英語、広東語、北京語が流暢というビジネスマンは、more than enough in Hong Kong(香港にはうじゃうじゃいる)なのである。おまけに彼らの多くは、自費でMBAを取得していたりする。彼女の強みは何だ。彼女のキャリアも英語も、ここ香港ではありきたりにしか映らない。哀しい。彼女は若くて有能だ。自ら普通語の勉強もしている。やる気はある。でも充分な収入が保証された職にありつくことが、ここではいかに難しいか、翻って自分自身を鑑みると、これはもう不可能であるということがよくわかる。何度も言うが、とりあえず何でも良いから職を見つける、という話ではない。自分自身のキャリアアップにつながる職を、中国ブーストを目前に控えた香港で掴むということが難しいのである。何故難しいかというと、彼女にも私にも共通した一つの大きなウィークポイント「キャリア不足」に尽きる。三年というのはあまりにもキャリアがなさすぎたと彼女は言うのだ。
おまけに彼女はこうも付け加えた。彼女の友人はここで働いているが、朝の7時から深夜まで働いているそうだ。彼の就眠時間は毎日5時間をきっているらしい。ペイは少なく仕事はハード。いくらエネルギーに満ちたマーケットだと言っても、二の足を踏む気持ちはよくわかる。
卵が先か、鶏が先か
これから、香港(対中国)でキャリアを積めたら、これはイギリスに帰っても特別なキャリアとして認知されるだろうし、でもそのキャリアを積むためには(職にありつくには)、自分自身のキャリアがなければ無理だし。どうすりゃいいんだ全く、という感じで、彼女は母国に戻ってキャリアを積む決心をしたようだ。彼女曰く、イギリスに戻れば職は簡単に見つかるらしい。そうだね。お互い現実を知らなきゃだめだったんだよね。
さて今度は私の分野である、香港におけるIT職の求人がどうかという話なのであるが、求人情報を見る限り、かなり沢山ある。しかし某掲示板にサウジ在住の方が、ひょんなことで訪れた香港が気に入り、自分の8年のキャリアを生かしてIT職につけるなら香港に行きたいというメッセージを投げたところ、それに対する反応がかなり厳しいものだったのを見て驚いてしまった。
ソフトウェア技術者なんて掃いて捨てるほど居るから、カーネルの設計できるくらい特殊技能がないと無理じゃないの?
という人がいれば
香港にカーネルの設計をやるような仕事はないぞ
という反応があったり、
140社超に履歴書を送ったがリプライがあったのは10社以下、インタビューを受けたのはそのうちの2社のみ。職を得るまでに4ヶ月もかかってしまったよ。
という話があって、こちらも冷や汗流しながら読んでいたのだが、最後にこんな投稿があった。
就職活動をした結果わかったことなんだけど、employerが本当に欲しがっている人材は、SAP, ERP, データモデラー&ウェアハウスのスペシャリストだよ
という投稿に握り拳を上げるもキャリア不足は否めず。
そしてこんな投稿も。
香港の会社の90%は中小企業なんだ。そんな会社が本当にERPなどのソフトが必要なのか大いに疑問なんだけど。
という投稿に
同意するよ。ROI(投資対効果)なんて大きな組織でなきゃ出ないだろー。
というリプライ。
すっかり蚊帳の外の気分
やっぱり家で日本のマーケットに向けて仕事した方が良さそうだ。
Posted by akemi at 2005年06月22日 15:08
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