« 化粧品ディスカウントのSASAへ行く | Main | Because English »
2005年04月11日
クランプラーを背負ってタイクーシンを歩く
現在、私達がテンポラリーに住んでいるところは、太古城(タイクーシン)と呼ばれるエリアにある、康山(コーンヒル)というマンション群の中にある。
このコーンヒル、並びにタイクーシンと呼ばれるところは、日本人や韓国人が多く住むところとして有名で(エリア内に韓国国際学校もある)、ジャスコ、ユニーなど、日系スーパーを始めとして、生活に必要なほとんど全てのものが、エリア内に位置するショッピングモールにあるのだ。特にコーンヒル住宅街は、雨に濡れることなく、地下街から地下鉄、ショッピングモール、飲食店街、全てに容易にアクセスできる。
それだけではない。子供を持つ日本人ママさんなら絶対に考える、子供を疲れさせるための広い公園も、ここには十分にある。海沿いにまで足を伸ばせば、のんびりと海風をあびながらお散歩できる広い公園もある。ここは、なんと至便なところか!
それだけではない。今日、香港ガイドに書かれていたタイクーシン内の病院にアポをとるため電話をしたところ、英語で話しているのに突然、「Are you Japanese?」と聞かれ、イエスと答えると、突然、日本語ベラベラのお姉さん(要するに日本の方だった)が登場。予約だけではない。診察の時にも、その彼女が全て通訳してくれるのだ。
結局、私たちは半山(ミッドレベル)と言われるエリアに住もうとしている。このエリアは、日本人も多く住んでいるらしいが、それよりもウェスタンな方々に人気のエリアなのである。ピークといわれる超高級住宅街から少しおりた、それこそ「中腹―ミッドレベル」なエリア。一時、本気で家探しをしたリパルスベイなどの南側のエリアとあわせて、本当に白人さん達の多いエリアなのである。英語はどこでも通じる、カフェは、ここは本当に香港ですか?という程に、ウェスタンな感じがするのだ。
しかし、便利なところではない。だいたい、古くから知られる高級住宅街。ウェスタンな駐在員家庭では、どこも当然の様にメイドさんを雇い入れている。運転手つき、なんて人も多いだろう。日々のお買い物の心配は、駐在員婦人がするもんではないのだろう。近くにショッピングモールもございません。一歩外を出れば坂ばっかり。子供たちを遊ばせるための広い公園もございません。あるのは、各マンション敷地内にある、ゴージャスなファシリティ(プールにジムにテニスコート、スカッシュコートなどなど)だけ。何が嬉しいて、子供4人の我が家が住まにゃーいかんのか。何を思って、土ひとつ触れない、こんなド都会のど真ん中に住まにゃーいかんのか。ダンナの職場までバスで5分。ここまでダンナに媚びなきゃいかんのかーっ!!
なんてね。
タイクーシンに住むということは、多くの困難から日本人としての自分自身を守るということの様に思える。香港に住んで3週間、このタイクーシンエリアに身をおいて3週間。私たちはここで、何の困難も、何の不都合もなく、ただただ消費することに日々の多くの時間を費やしてきた。広東語を学ぼうという勢いも失せた。ありがとう(多謝―トゥチェ)という言葉を吐くこともなく、サンキューで通している自分が哀しい。

私の自慢のCRUMPLERバッグ
クランプラーとは、メルベン発のカバンブランドなのだが、私のお気に入りの一つだ。メルベンの3人のメッセンジャーが創業者で、ラップトップパソコン用、カメラ用などの用途限定型特殊カバンで、オーストラリアのみならず諸外国で有名(のはず)で、ここ数年で、そのファッション性が注目されて若者たちに大人気なのである。でも、ここでは全く見かけない。有名ブランドのコピーも出回るこの国で、遠いオーストラリアでちょっと人気がある程度のカバンなんて、見向きもされないんだろうな。でも、私はずっと、このクランプラーとコールズバックを離さないのである。香港では、あっという間に、自分自身のアイデンティティを失いそうに感じる。自分なんてほんの小さな存在で、ある日突然私が消えても、この群集の誰もが、そんな小さなことに気づきもせず、ただただ昨日と同じ様に、この国は忙しく過ぎていくのだな、と思う。
そう、誰にも見られていない。誰も気づいていない。誰も私に関心を持たない。あぁ、これが「透明な存在」という感覚なのかな。だからこそ、クランプラーを背中に背負って、私は心の底から叫んでいるのだ。あの、一人一人の人間を大事に大事に思ってくれた、メルベンの人たちとそのカルチャーを絶対忘れない。そして香港の雑踏の中で、絶対に埋没しないのだ、と。
ミッドレベルに行くと、不便きわまりない現実を楽しむかの様に、個々の店、それぞれの通り、歩いている人種からして、多種多様。その中にいる私たちファミリーも、その多種多様の一片を担っている様に感じられる。
さらばタイクーシン。私たちはこれから、コテコテの香港ローカルと、ハイソなウェスタンカルチャーの合流する、あの街に行くのだ。
Posted by akemi at 2005年04月11日 22:00
Comments
はじめまして
ネットサーフィンをしていて偶然たどりつきました。
香港に移られてまだ日も浅いようですが、いかがお過ごしですか?
この分だと既におうちも決まってミッドレベルで悠悠自適の暮らしをしておられるんでしょうね。
お子さんの学校は決まりましたか?
確かうちの掲示板に一度書き込みされていますよね。
書き込みしてから自己レスで、他の学校をあたってみますと書かれていたのでレスはつけなかったのですが、ESFの学校って英語力も大切だけれど、子供の性格などが大きく影響するようで、たいした英語力はないけれどすごく積極的な子が合格して、その子よりも2年ぐらい長く英語に接しているおとなしい子が落ちるということもあります。
そのあたりがESFのいいかげんなところかな?
というわけで、またお邪魔します。
Posted by: Junpei at 2005年04月20日 16:44
Junpeiさん!お越し頂き感激です!
Junpeiさんのページは、いつも隅々まで拝見させて頂いております。インター体験記のアーカイブは、何度も何度も読ませて頂いております。
ESFの学校については、とっても素晴らしいという印象を持ちました。正直申し上げて、すごく良かった! これで子供たちが合格してくれれば、それで万々歳だったのですが、我が家はいつも色々と波乱があるので、そんなに簡単に決まるわけないと思っていたら、その通りでした(笑)。でも香港って面白いし、香港の方々って本当に勤勉ですね。長女のカオルが、スクールバス待ちの中学生が学校の教科書を読んで時間をつぶしているのを見て、すっごく感心していました。子供の頃から勤勉な国民性なんですね。また、ホームページ、拝見させて頂きます。今後とも宜しくお願い致します。
Posted by: あけん at 2005年04月23日 22:52
Post a comment
Thanks for signing in, . Now you can comment. (sign out)
(If you haven't left a comment here before, you may need to be approved by the site owner before your comment will appear. Until then, it won't appear on the entry. Thanks for waiting.)