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2005年02月27日
久しぶりにマジギレ寸前のあけん
荷物のパッキングもそこそこに、気になって仕方がないのは香港での求人情報。
毎日の様に、SAP関連の求人情報をチェックしているが、業務経験者でないと非常に難しいということがわかった。私なんて要するに新卒者扱いであるからして、香港の現在のビザ発給のポリシーに鑑みると、とうていビザがおりるとも思えない。実際問題、既に外国人新卒者のビザ発給は不可能に近く、日本人なら日本での就労経験のみが必要とされる。逆に言うと、就労経験があったら、大学院なんていらん世界で、ぶっちゃけた話、学歴なんて一切関係ない世界。当然か、それがビジネスの世界だ。
ビザ発給のポイントは、日本語のできる香港の人では代替不可能な職かどうか、ということ。つまり、香港人の就労機会を奪ってでも必要な人材と見なされなければならないということ。私なんて十数年前の就労経験持ち出したら、腹抱えて笑われそうだ。おまけに、理工系の大学院出ました、北京語、広東語、上海語はネイティブ、英語、日本語、韓国語も堪能、という香港人、中国人がゴロゴロいる。自分自身、MBAホルダーの一歩手前くらいの位置には居るかしらという薄っぺらな自信が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちる。思わずもらすため息。ついつい口に出てしまった。
「達ちゃん、ダメや。香港で就労ビザ取得は無理や。」
それを聞いたダンナが嘲笑するかの様にほざいたのである。
「おーおー、いいねーあけん。まだまだモラトリアムは続くかぁ〜」
それを聞いて、久しぶりにマジギレ寸前となったあけんであった。
私だって、マスターとって、そのまま日本に帰るなり、中国大連に飛ぶなり(大連にSAPの研究所が出来て、オーストラリアSAPに勤める友人が、中国に行けば職には困らないぞと言ってくれた)して、キャリア積みたかったのよーっ、こんな、いつ転勤になるかわからない不安定な立場で、結果的に無責任に仕事をやめなければならなくなったりするかもと思えば、就職活動するにも踏ん切りがつかないのよーっ!!
と叫ぶところを理性で押さえたが、自分でも分かってる。そりゃそうだ、ダンナのおかげで大学院にだって行けたんだ。順番を間違っちゃいけない、でも言いたい。私はいつでも、目が眩みそうな制約条件の中で、それらが全て必然であるかの様に振舞ってポジティブに人生を選択してきた。あとちょっとというところで、新しい制約条件が出てくる。もう、そろそろ限界かと思う、踏ん切りつけようとも思う。冷静になろうとも思う。
Remember who you are という本に出てくる、Sara’s Story(邦題は、『ハーバードからの贈り物』の中の、サラの物語。何度読んでも泣ける話なので、是非お読みくださいませ!)を何度も読み返した。私の母はまさにサラの様な人だった。そして、私はサラなのか、それともその子供なのか、何度も自問した。4人の子供、転勤族のダンナ。キャリアを積みたいと思うその気持ちは、何事にも替え難いものなのか。それとも、制約条件の中で、自分の優先順位を再度考えなおし、最大多数の最大幸福を願うのが、私の一番の幸せなのじゃないか。
OLだった時、大先輩の女性の方に言われた言葉がある。彼女はキャリアウーマンを絵に描いた様な方で、ずっと独身であった。私は彼女をとても尊敬していて、彼女の様になりたいと思い続けていた。そして私は、その彼女にとっても可愛がって頂いた。ある日、何を思われたのか、突然、こんな話を私にして下さったのである。
「あけみさん、一番でなくっていいの。結婚もして、子供も生んで、仕事では二番でいいのよ。」
ずっと独身を通した彼女が、20歳そこそこの私に向ける言葉としては、あまりにも重い言葉で、彼女にしてみればリスキーな言葉でもあったに違いない。しかし、それがストレートに伝わると見込んで話して下さったことが、一生忘れられない言葉として、私の中に今も残っている。当時の私は、傍目から見ても一番を狙う意気込みにあふれていたのだろう。
いま、この言葉を思い出したのは、一足飛びに一番になろうとしている自分自身への警鐘だったのかな、とも思う。仕事では二番でも、人生は一等賞。幸せなファミリーと変化に満ち満ちた生活、かわいくて個性的な子供たち。すべてを捨てて仕事に没頭することが、私のプライオリティとは思えない。もっと着実で変化に対応できる仕事の仕方があるだろう。どんな仕事でも一流を目指す心意気があれば、きっと明日は開ける。一番をも狙うサラでいくか!
Posted by akemi at 2005年02月27日 00:16
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