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2004年03月22日

今は昔

私が大学生だった頃のことだ。論文作成のために他大学に論文のコピーの送付を依頼したところ、それを手にしたのは、実に数ヶ月後のことだった。

就職した先はコンピュータメーカーであったにもかかわらず、社内や客先への資料のほとんどは手書きという有様だった。 転職した先は、アメリカのベンチャーで、入社した時は本当に驚いた。メールのやりとりは当然。前日にアメリカに送ったトラブル報告の返事が、翌日の朝には、パッチリストと共にe-Mailで届いている。それから10年以上がたった。 

私が子供を相手にしている間に、世の中も様変わりした。大学の研究のやり方もスピードアップしたに違いない。 

今の大学では、レクチャーノートなどの資料は全てダウンロードできる様になっている。4つのうちの2つのサブジェクトに関しては、予め録画しておいたレクチャーが、いつでもオンデマンドでネット上で閲覧できる様になっている。 私がスタックしていたアサイメントに関して、ずいぶん長い時間をリーディングにあてた。1度目はささーっと流して読んだがちっともわからなかった。二度目はハイライトペンでラインを引きながら読んだが、それでもわからなかった。3回目はメモを資料に書き込みながら読んでも不十分。仕方がなしに4回目はメモをとりながら読んでみたら、目からウロコ、かなり理解することができた。私はネイティブのスピードに追いつきたくって、スキャニング、スキミングなどと称して、ササッと読みをくりかえしてみたが、結局、何も理解することができなかった。最後に、仕方なしに、一文ずつ、必要なときにはK/H法に出ている様なストラクチャーなメモをとりつつ、読み進めてみると、本当にクリアに理解することが出来た様に思う。今度からは、最初からきっちりと読む様にしよう。速読できるレベルにないのだ、私はまだ。 話がそれたが、本題はこれだ。大学の提供するWebsiteで、サブジェクトに関する質問や議論ができるコミュニティがある。あまりにも、アサイメントに苦しんでいたため、深夜にこそこそとアクセスしてみたら、同じ部分で苦しんでいる人がいた。彼が質問を投げかけて、それに答える人がいて、そんなこんなを見ているうちに、頭の中で「ピン」とくるものがあった。もしやと思って、大学のSAPにアクセスする。これだ!わかった!!不可能に思えたアサイメントの答えが目の前にあらわれた。やったー!!ここまでくれば半分はクリアだぞ!! 

今回は、このネットのコミュニティが私を助けてくれた。昔だったら、私はどうやってこのアサイメントと闘ったのだろう。今日のプレゼンを担当した友達が言っていた。私はパートナーと、一度もリアルでやりとりしなかった。彼がつくったパワーポイントのファイルをサーバーにアップロードして、それを私がダウンして修正を加えた。内容はほとんどメールでやりとりした。だから、プレゼン資料が出来たのは、昨日の夜中だったのよーっ。 をを、そうだったのか。でも、私たちは、もっとリアルを重視するのだ。明日は大学の講義はないが、プレゼンの打ち合わせで大学に行くつもり。バーチャルも便利だけど、リアルはもっとエキサイティング。いざゆかん!

Posted by akemi at 00:07 | Comments (0)

2004年03月19日

尊敬する人たち

今の私の大学院生活の中では、当然のことながら、私は最年長の部類に入る。私の周りには、20代から30代前半までの人たちばかりだ。女性は極端に少ない。全体の1割程度。

現在のこのコースでは70%がインターナショナルスチューデント(移民狙いの人が極端に多い。このコースを修了することで、移民のためのポイントが稼げるらしい。つまり、オーストラリアで不足している人材ということになる)。学生の中で3割のオーストラリア人の他は、一大派閥はインド系、そして中国系。これだけで、全体の5割は占めているだろう。その他には東南アジア出身(しかし、ほとんどは中国系かもしれない)が2割程度か。そんな中でたった一人の日本人として、私がいる。これがこの業界の勢力図そのまんまじゃないかなー、などと思うと悲しくなってもくるし、自分が妙にアドバンテージを得ている気もしたり、と複雑な心境。 

しかし、周りが若い人たちばかりというのも、とっても楽しい毎日である。私は既に終わったはずの青春そのものを、彼女や彼らを通して、再度側面から味わったりもしている。色々な人生を抱えてきて、色々な思いを胸に、たった一人でやってきた留学生たち。何故か私は、優秀で真面目な東南アジアや中国系の友人に多く恵まれつつ、少しテンションの違う変わった日本のオバサンとして、仲間に入れてもらえている。 

超優秀なプレゼンのパートナーであったシンガポールの彼は、あまりにも優秀なため特別のアサイメントが与えられてしまい、プレゼンテーションはする必要がなくなってしまった。次に私のパートナーとなった中国から来た真面目な女の子と、今日プレゼンの打ち合わせをしたのだが、彼女の優秀さに、もう心の底から感動してしまったのだ。まだ25歳。しかしとっても独立心が旺盛で横でみていても、ほほうと思ってしまうことしきりだ。 そこで、彼女にリサーチユニット(ボランティアの勉強会)の話をしたら、彼女は知っているけど、といいつつこんな話を付け加えた。 

「今の私のプライオリティは、SAPの基礎を固めること。基礎さえしっかり出来ていれば、その上にはどんどんと積み上げることができるじゃない。今の私に、そんな無理な研究をしたって意味がないもん」 私は自分の25歳を振り返った。いや、今の38歳の私でも、そんなに地に足ついた物言いできない。私は焦ってあれもこれも、とにかくどんなことでも身に着けたいと思っていた。彼女はIT関連の大学を出ているからか、基礎の重要性を理解している。私は、自分自身は心理学出身で、コンピュータのハードの部分については、全く基礎ができていないことを知っている。仕事をしていたとき、それを指摘されたこともある。やはり理系でないと不利なのか。そう思ったこともあった。だけど、だからこそ、基礎の大切さの意味を理解できていなかった。よく英語の勉強をしていて聞く話なのだが、ネイティブであれば、相手の話す英語がどれほどのレベルかというのは、即座に見抜くことができるが、出来ない私から、私以上にうまい人のレベルを特定することは難しい。それと一緒で、持っている人からみれば、ここの部分が要なんだけどな、という部分を見抜くことはたやすいが、もっていない私からすると、皆目検討がつかないものだ。 

また、プレゼンのアイデアを二人で出し合っていたのだが、その進め方を見ていても感心させられた。さすがにIT関係の人と思わせるのは、「とにかくロジックが大事」ということを強調することだった。まず目的を明確にし、教授の狙いを読み取り、何を強調し、何を反古にするか、見事なまでにロジックを組み立てる。もちろん、私なりのアイデアも盛り込みつつ、二人で延々と議論を繰り返す。あぁ、これか、と思い当たった。ほぼ全てのサブジェクトで最初のアサイメントはグループワークになっている。私は拘束時間を考えて、すべて一人でやりたいと思っていたのだが、他の人の意見、しかも、今回は、バックグラウンドが、国籍や母国語、社会経験、文化に至るまで全く違う人たちとの共同作業ということで、こんなにも、意外なところで発見があるのか、そういう考え方もあったのか、と深く感じ入ることしきりなのだ。まだまだ、言葉を自由自在に操れるわけではない私は、このグループワークは、正直言ってキツい。キツいが楽しい。楽しいから続けられる。毎日、感動や絶望、不安や思い上がりを、一日の中で何度も繰り返してしまう。私は最初、本当に勉強だけをするつもりでいたのだが、何故だかいろんな部分で刺激を受けている自分を発見して、驚いている。外国で学ぶということは、こんなにも、全身全霊ゆさぶられるほどの出来事なのだなぁ、と今思っている。

Posted by akemi at 00:05 | Comments (0)

2004年03月18日

涙そうそう

アサイメントの提出まで1週間。プレゼンまであと10日ほどと迫った。アサイメントの質問をするなら、今日しかチャンスがない!と思いつつERPSのチュートリアルに参加する。

チュートリアル中にすべき課題をこなしつつ、「アサイメントやチュートリアルの内容についてわからないことがあったら、何でも質問してねーっ」との声を聞き、喜び勇んで質問にいった。教授の居ぬ間に(というのは、教授には聞けんやろ、こんな基本的な質問と既に思っていた)聞いちゃえーっ、と聞きにいったところ、 

「ごめんなさい、それはヘルプできないわ」 

といわれてしまった。あまりにも、それは核心そのものの質問(つまり、それを言ったら答えになっとるやんけーっ、みたいな質問)であったのか。何でも聞いてって言ったやん、このままやったら単位落とすやんか、と思って聞いたのに。がっくり。隣で同じところでスタックしていた友人は完全に他人のフリ。まだ、理解が足りないのだ。読んでも読んでも完全に理解できない。でも、まだ足りないのだ。その優しい先生のおっしゃることは、 

「苦しめ」 

ということを同義語だ。私にいじわるしているわけじゃない。ここで苦しんでそのスキルを自分のものにすることが、私たち生徒の目標なのだ。だから、私はまだ苦しみ方が足りないのだ。もっと苦しまなくっちゃ、手に入れられないものなんだ。 帰りの電車の中、いつもはリーディングを読んですごすのだが、あまりにも落ち込みが激しかったため、2ドル50セントのカプチーノを飲みつつ、ぼんやりとすごしてしまった。大学までダンナの車に乗せてもらったので、行きの電車賃が浮いたなー、と思いつつ買ったカプチーノ。その贅沢な味に涙が出てきた。私は2ドル50セントも稼げない人間だ。そんな人間がこんな贅沢なもの飲んでもいいのかなー、能力もないのに、高い授業料をダンナに出してもらって、カプチーノ飲んでんだぜ、全く。そう思うと情けなくて涙がとまらなくなった。家庭の主婦として家族につくしているのでもない。学生としてバリバリと前進を実感しているわけでもない。毎日毎日焦って、リーディングをしたり、課題と闘ったり、それのどれをも中途半端にしながら、掃除や台所仕事も手を抜きつつ、どれをも満足に完遂できていない自分。そんな自分がカプチーノを飲む姿を、別の私が嘲笑している様で、かなしくて、くやしくて、どうしようもなくって、涙そうそうな私だった。 

家に帰ってから、もう一つ他のサブジェクトで発表されたアサイメントのことを考えていた。それも苦しみそう。だけど、SAPジャパンのサイトで講習会のページを見ていたら、「2日間で10万超」の某講座を発見した。これぞまさしく内容は、このアサイメントで得られるスキルそのもの。このスキルは10万円の価値がある、と思った途端に何故かやる気になってきた。 

楽しもう。この課題を楽しんでやってみよう。このスキルを隅から隅まで自分のスキルとして獲得してしまおう。やらなきゃ。いま、やらなきゃ。とにかく目に見えている壁を一つずつ壊していかなければ、前に進めないじゃない。安いインスタントコーヒーをすすりながらハチマキをしめなおす私がいた。毎日、毎日、よくもこんなに上がったり下がったりできるなー。

Posted by akemi at 00:04 | Comments (0)

2004年03月15日

物事を多方面から見てみる

3週目が始まった。毎日、毎日、色々なことを感じてしまう。1週目は周りがやたらに凄い人だらけだと思った。2週目はとんでもないやつもいると思った。そして、今週は、また違うことを感じたのだった。

私の通うERPシステムのコースは、その具体例としてSAPのソフトを使っている。このコースの人は全員、そのフロントエンドのソフトを自宅のPCにインストールすることを推奨される(自宅にPCがない人のことは考えていない様だなーっ)。私も早速インストールして、夜な夜な大学のSAPにアクセスしては、アサイメントと戦っているのだ。そんな中で、うちの大学のSAPを勉強している学生達がボランティアでSAPのスタディーグループを結成していることを知り、そのサイトにアクセスしてみた。それ以外にも、リサーチユニットというものがあって、これもボランティアの勉強会の様なものなのだ。水面下でこんなに盛り上がっている、そして盛り上げようとしている人たちの存在を知り、感動してしまった。そうだ、同じ学生なら踊らにゃ損!大学の持てるリソース全てをしゃぶりつくしてやれ!とばかりに俄然元気が出てきたあけんであった。 

元気が出たのには、もう一つ訳がある。今日のeCommerceの授業が、ほぼ理解できたのだ!! というのは、予習のやり方を変えたのだ。今日のトピックはCRM(Customer Relationship Management)だということがわかっていたので、まず、日本語でその業界の基礎知識を叩き込んだのだ。ネットで情報収集して、トレンドを探って、それからリーディング(今回のは全部で20ページ程度と少なかった!!)をしっかりと読んだ。レクチャーノートを何度も予習した。そして今日のレクチャラーはアジア系のサブの先生だったので、彼の英語がまた、私にとってはわかりやすかった! そこでわかったのは、「英語が話せる、英単語を知っているけど業界のことをわかっていない人」と英語はそれほどでもない(私)が、その業界の知識をある程度持っている人であれば、完全に後者の方が授業についていけるということがわかったのだ。私は焦って、英語ができない、英語ができないと、そればかり考えていたのだが、一番問題だったのは、そのエリアの基礎知識が抜け落ちていることだったのだ。というのは、一度日本語で判っていることであれば、英語で聞いても「あぁ、あのことだな」と容易に想像できるため、その瞬間に新しく出てきた用語であっても、どんどんと頭に吸収されていくのだが、英語だけがわかっていても、本来の意味、たとえばITの業界で意味する内容がわかっていなければ、結果的に、その授業を理解することは不可能なのだ。 

何でもそうなのだが、やはり具体的に動いてみないことには、自分に何が足りないのかがわからなかったな、としみじみ思うのだ。とっかかりができた。どうやって大学院生活を乗り越えようかと思っていたが、突破口を見出した様で、今日はとっても嬉しい一日だった。夜の授業では、今までよりも具体的に「ここの部分が理解できていない」というのが自分でもはっきりと特定できた。授業の中で理解までもっていけなかったのだが、どう復習すべきか、そういうこともつかめてきた。だんだんと楽しくなってきた。それというのも、フリンダースストリート駅(これは、魔女の宅急便でキキが下り立った駅のモデルといわれている)を出て、毎日日替わりで地下ミュージシャンの奏でる音楽を聞きながら大学へ向かい、メルボルンシティを見下ろすロケーションのキャンパスの中のセミナールームで、ビジネスを英語で学んでいる。このシチュエーションだけで酔えそう!! どんなコミュニティにも、色々な人がいる。そうだ。とにかく適当にすごして単位がとれればいいと思う人も、ハーバード以上にがんばっちゃうぞ、という意気込みの人もいる。アサイメントの内容をUselessだよ、と豪語した友人もいる。いろいろな人がいて当たり前だ。要は自分はどうしたいかということだ。同じやるなら踊っちゃえ、そういう人でありたい。どっぷりつかって、悔し涙でぐしゃぐしゃになりながら、それでもかっこ悪くとも食らいついていく、そういう学生でいたい。その課題は、彼にとってユースレスかもしれないが、私にとっては宝物の様に輝いて見える。だって考えてもみてよ。昨日まで、子供がどうの、ダンナがどうの、とかそういう話しか出来なかった私が、当然の様にビジネス的視点を求められているのだ。多くのサラリーマンにとっては当然のものかもしれないが、反対側にいるものから見れば、それはキラキラとまぶしいものなのだ。そして、帰路の道すがら、こんなことも思った。家に明かりがついていて、待っていてくれる家族がこんなにも有難い。よかった。孤独でなくて良かった。孤独でないから、明日も頑張れる。サラリーマンのパパの気持ちが少しだけわかった。やっぱり奥さんは優しく出迎えてあげなくっちゃね。

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2004年03月11日

2週間目終了

いまだに授業についていけていない私である。レクチャーの内容全てがわかっているとは言いがたい状態はそのまんま。その上、昨日発表された某教科のアサイメント1が発表された時は涙が出そうだった。じぇんじぇんわからへん。締め切りは2週間後。単位おとしそう。

しかし、そんなレベルの私がこんなことを書くと、なんて不遜なんだと誰もが思うだろう。私もそう思う。だけど一応正直な感想を書いておく。私の行っている大学は、ここ、メルボルンではトップクラスの大学としてランクされているわけではない。トップクラスはメルボルンとモナシュ大学。IT関係であればRMIT。でもそんなことはどうでも良い。私はERPSという特殊なコースを選択する必要があった。それはこの大学にしかないのだ。だから、私にとっては、ここがベストチョイスであるのだ。だた、こんなことも感じた。ここは、ハーバードではない。MBAなどの勉強がどれほどハードか、それはもう色々な人から聞いている。毎日のリーディングがどれほどあるか。予習、復習しなければついていけない。膨大なエッセイアサイメントの量、クラスへの貢献度も測られる。 私も同じだ。しかし、何かが違う。 

1週間たったところで、少しだけわかったことがあった。彼らの質問が何だか変だなと思ってきたのだ。さっき教授が説明したのを、すぐ直後に再度定義を聞いたりする。聞いてりゃわかるだろ、というような質問をする。あまりにもべらべらしゃべっているから、相当に理解できているんだろう、と思っていたら、ちょっとしたエクササイズでとんでもない答えを言う。嘘だろーっ、半分しか理解できていない私でも聞き取っている様なことだぞ!!それでも弾丸のごとく質問が飛ぶ。私はただ黙って聞いている。録音しておいた講義を台所仕事をしながら聞く。そうしてやっとのことで少しずつ理解を深めていっているのが現状。それでも、薦められたリーディングを出来る限り読んだり、テキストの予習(時々、辞書をひく必要があるため、そんなの授業中にできない)をしたり、チュートリアルの内容がわかっている時は、いつでも答えられる様に準備をしたり、そういうことをしている。 しかし。 2週目に入ってわかった。1週目は授業の進め方、資料の入手の仕方についての丁寧な説明があったのだが、2週目に入って彼らの多くが何も準備していなかったのだ。あれほど教授が2週目までに準備しておけ、と念を押していたのに、必要な教科書を買ってきていたのは全体の1割。ダウンロードとプリントアウトが必要なサブジェクトに至っては、全体の5%(要するに数名)くらいしか手元に資料を持っていなかった。挙句の果てに、私のところに来て、その資料はどうした、どうやって手に入れたと聞いてくる人多数。先週来てたやん、あんなに質問しとったやんかーっ、と思う。血圧あがりそう。リーディング読んできてるの私一人とちゃうか、と思う。 チュートリアルで教授が言い放った。「質問はあるかな? でも君達の質問のほとんどは、リーディング読めば簡単にわかるobviousなものなんだよ。」 そうだーっ、もっと言ってやってくれーっ。と思いつつ、じゃ、私はどうだ、と振り返る。ちゃんと読んでいるなら、建設的で理知的な質問をすればいいじゃないか。私がトリガーになればいいじゃないか。でもまだまだ、そうできない自分がいる。それは、英語の問題だけではなく、私にとってはもっと違うこと、たとえば10年以上もこの業界をはなれていて、簡単な基礎知識が抜け落ちている自分を思い知らされてしまったからだ。そう、彼らの多くは予習も復習もしていないが、そのままでもある程度理解できる素地があるのだ。私は、そこのレベルが低いために、理解に時間がかかってしまう。日本語でも良いから、そのあたりの知識を叩き込み直さないと、いつまでたってもこのレベルについていけないことになる。あぁ、それはいつかと思うと気の遠くなる話だ。 私はこの辛い大学院生活を修了すれば、一足飛びにあちら側の人になれると思っていた。でも、それは幻想だ。私が、私のあこがれるビジネス第一線の人たちの中に入るには、ここを修了しても、もう一がんばり必要なんだと実感した。それを思うと涙が出そうだ。でも、上らなければならない階段が具体的に見えてきたのは嬉しいことだった。今までの私には、それさえもあまりに漫然としすぎていて、何も見えていなかったのだ。

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2004年03月05日

第一週目終了!!

4つのサブジェクトの1週目が終了した。語学学校では週20時間の授業を受けていたはずなのだが、今の週12時間体制の院生活の方が、格段に充実していると感じるのだ。

それは、語学学校では、なかなか授業中に発言できずに、そのため、スピーキングもほとんど進歩しなかったのだが、私はこの1週間、授業以外の場面で、聞きっぱなし、しゃべりっぱなしみたいな状況に追い込まれ、本当に充実した1週間を送ったという実感があるのだ。  結局、ダブルブッキング問題は、タイの彼女に平謝りで落ち着いたものの、晴れてパートナーとなったシンガポールの彼はキャリアも知識もPCの操作に至るまで、完全にプロのエンジニアで、移民目的にこのコースを選んだというので、きっとIELTSも受けたのね、とスコアを聞いてみたところ、そんなものに何故関心があるのかと言いたげに、 「えっと、8だったかな?」 8??? 日本人の普通の留学生なら不可能な域だぜ、まったく、ネイティブが9という設定なんだから。あまりにも申し訳なくなって、私は英語力もキャリアも何もないのよ、ましてや、このlast decade、私は主婦だったんだから!!!と言うと、「それは、ビッグジャンプだね」とすっかり感心されてしまった。ち、ちがう、言いたいことは、私とコンビを組むと、大変なことになると言いたかったのだが!! しかし、ここで私は考えてしまった。だから何だ。主婦だから経験も資格もないから、まともに課題ができなくても許してください、と私は言いたいのだろうか。こんなことで、言い訳していても、誰のためにも、まして私のためにならない。入学を許可された身なのだから、そんな低レベルのところで留まってあーだのこーだの言っていてもはじまらない。パートナーに申し訳ないと思うなら、死ぬ気で情報収集して、Informativeなプレゼンテーションをする努力をすべきなんだ。そう思うようになった。誰も私を軽んじない。英語もヘタなのに、みんな、しっかりと聞いてくれる。主婦で子供が4人いるオバサンだろうが、そんなことは関係なく、みんな同じコースを目指す生徒であり同志なのだ。みんなそれぞれ、同じ様に孤独感や期待、不安を抱えながら、たった一人でこの国にやってきた。だからこそ、みんな、色々な意味で情報が欲しいし、このマルチカルチャーな環境を最大限に生かしたいと思っている。 今日は授業がなかったのだが、大学のコンピューターにアクセスする用事があって大学に出ることになった。今日は講義が少ないため、コンピュータ室のマシンも用意にゲットできた。レクチャーノートを持ち込んだUSBディスクにダウンロードしている時、「君は中国から来たのかい?」と話しかけてくる人がいた。「いえ、日本からです」と返事をしてから、30分ほど彼と日本市場の特異性の話をするハメになった。 本当に色々なことを考えた1週間だった。どんどん発言する生徒たちの中には、授業でさっき言っただろうが、と突っ込みたくなる様なレベルの低い質問も多々あることを知った。しかし、教授は「しっかり聞いておけ」などと言わずに丁寧に答えている。しかし、そのやりとりのおかげで、私の頭の中にも、より明確に用語が叩き込まれていくのを知り、自明の理の様な質問であっても、したって良いのだということがわかった。また、彼らはそうすることで、授業への貢献度を示す目的もあるのだと聞き、日本との考え方の違いにかなり驚いた。しかし、どちらが良いのかと考えると、出る杭を打つスタイルの日本が良いとは、決して思えないのであった。

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2004年03月01日

初日、そして

今日は大学初日。レクチャールームに早めに到着した私は、私よりも早く着いていたインドの学生さんに、「私、ちょっとナーバスなのよー」という話をしていた。彼は、「チュートリアルもレクチャーもイージーだよっ」と言い放ったが、それは貴方がほとんどネイティブだからでしょーが、と言いたかったが言えなかった。

こんなところで言い訳していても始まらない。とにかくくらいついていかねれば。 レクチャーが始り、私の様に早速Webにアクセスして資料をダウンロードして予習している生徒なんて皆無だった。ちょっと優越感に浸っていたのもつかの間、私はレクチャラーの話す英語が、語学学校の先生が話す英語とは、全く異質のものであることに気づいたからだ。 わ、わからへんやんかーっ!!! 最初は、ビジネスやITの英単語に慣れていないからだと思うことにした。しかし、ちょっとしたジョークで笑えない。何を質問されているかがわからない。回りの生徒は間髪入れず、どんどんと発言を繰り返す。大きなレクチャールームでのレクチャーなのに、みんな、どんどん完璧な英語で発言していく。私はレクチャラーに「レクチャーを録音しても良いですか?」と許可をとるのが関の山だった。授業が終わり、うなだれていたのだが、世の中は容赦なしに進んでいた。初回のアサイメントが二人グループでの40分間!に渡るプレゼンテーションで、みんな、パートナー探しに躍起になっていた。私はいつもの仲良しシンガポールの彼に「パートナーになろうぜっ」と言われていたので安心していたら、彼は他の生徒と延々と話をしていたので、なんだ、彼、パートナー変えたのね、と思いつつ、近くに座っていたタイの彼女から、「パートナーになってね」と言われ、気づいたら、私はダブルブッキング状態になってしまった。 しかも、アサイメントに関する資料は、トピック10個のタイトルのみ。後は必要な情報を勝手に取捨選択してしゃべれだとーっ? 今日はチュートリアルはなし、来週までにパートナーと相談してトピック決めておいてねっ、という感じになり、顔面蒼白。吐きそう。 次に1時間のインターバルをおいて、Business Process Engineeringのチュートリアル。もう、半泣き状態でのぞむ。待っている間、同じ時間帯のチュートリアルをとっているというアジアの学生さんたちと自己紹介。予想に反してチュートリアルはアットホームで教授はパッショネートなナイスガイ。気軽に質問できる雰囲気に俄然喜ぶ。しかし、何をするにも英語、英語(当然か)。語学学校の英語の勉強なんて、楽だったなー、と一人懐かしむ、私。 子供たちを迎えに行って、今度は夜間のレクチャー。ナイスガイのレクチャラーに期待も増大。しかし、やはり玉砕する私であった。レクチャーになると、スピードも増大、もともと性格的におしゃべりと見受けられる彼は、弾丸のごとく話し続ける。それに呼応するかの様に、午前とはうってかわって、発言数も倍増。インド系の人たちの発言は当を得ていて相当なインテリだと思わせるに充分な雰囲気を漂わせてる。私の隣には例のダブルブッキングのタイの女の子が座っている。彼女は常に携帯電話でコソコソとボーイフレンドと話をしている。レクチャーの内容わかった?と聞くと。うん、だいたいねっ。って片方の耳で聞いて聞き取れるあなたが羨ましい。 とにかくだ。いつも私は、ボトムから始まる。語学学校でもクラス一番の劣等生から始まって、そこからここまで這い上がってきたのだ。地道な予習、丁寧な復習、まじめに愚直に日々の課題をこなしていれば、何とかついていける、いや、そうしなければ、高いお金を払った意味がない。正直言って、なんでこんな辛くしんどい道を選択してしまったのかと思わないでもない。でも、いまやらないと、私の人生、この程度で終わってしまう。人生のがんばりどころだからね、ママちゃんがんばるよ。

Posted by akemi at 23:59 | Comments (0)