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2002年12月10日
ESLの授業
後になってわかったことなのだが、通常の学校のESLの授業というのは、週に1回1時間程度のものらしい。
うちの子供たちの学校はESLの量、質ともに別格であった。毎週木曜日、9時から3時半まで、休み時間を除く全ての授業がESLにあてられていた。おまけにESLの生徒は全部で5人。そのうちの3人が我が家の子供たちである。
先生はESLの専門の先生でノウハウはあるし、教材も使い放題、毎週出る宿題の量もハンパではなかったが(最初のうちは、みんな泣いていたなーっ。半年たった今では、宿題もより易しく感じられる様になった!!)、子供たちは、この木曜日を一番楽しみにしていた。カオルは毎日ErLの授業を受けたいと言っていたほどだ。
3ケ月経ち、学年末となった。それぞれの子供たちが学校から成績レポートを持ち帰った。その中に、ESLの成績レポートも含まれていて、その詳細なレポートを見て、私は絶句した。日本のどの学校の先生が、これほどまで一人一人に対して詳細なレポートを書けるというのか!特に高学年にあたるカオルのESLレポートなんて、A4版11枚にも及ぶもので(フォーマットがあって、それに記述していくものであるのだが、どういう質問に対してどう返答があったか、わかっている単語はどれか、など)彼女の英語力の現状を知るには、十分すぎるほどのものであった。
毎週持ち帰ってくる宿題を、私はとても興味深く見ていた。毎回アルファベット一文字をフォーカスして、例えば、初日は「b」のつく単語が、イラストとともに並べられていて、それを真似してスペルを書いていくのだ。最初のうちは、それこそ、ABCの順番もわからず、どれがAで、どれが大文字なのか、全く区別のつかなかった子供たちが、ABCの歌を平気で歌い、私が教える間もなくアルファベットも覚え、知らない間に学校のスペリングテストで、ときどき満点もとるのよーっ、と平気で言う様になってしまった。
半年経って、それこそ私が教える間もなく、子供たちはLとRの発音も完璧になり、thやvなんかも、ちゃんと舌が出てたり、下唇かんだりする様になったのである。現地校に入れたママさん達が一様に言う、「子供を現地校に放り込んだだけで、英語がべらべらしゃべれる様になるわけではない」という台詞を、その通りだと思いつつ、うちの子供たちは、ママちゃんが忙しいために、なかなか宿題も見てもらえず、それぞれ兄弟間で教えあって、何とか乗り越えていた様だ。もちろん、今現在、英語がべらべらになっているとは程遠い。しかし、少なくとも発音においては、私が彼らに教えることなど不可能となったほど(だって、もう子供の方が上手なんだもん!!)、目を見張る様な英語の上達ぶりは、ESLの授業のおかげとしか言い様がない。
公立で、ほんとに授業料はフリーで、こちらとしては申し訳ないほどなのだが、なんと今度は来学期から、毎週金曜日にも別のESLの先生が来てくれる様になるらしい。まぁ、うちの子供たちの出来が悪いから予算がついたのかしら?(そこのところの理由は定かではないが)、とにかく、木曜日のESLの先生からは、「あなた達はなんてラッキーなの!」と言われてしまうほどの、手厚い指導体制であることは否めない。だって相変らずESLの生徒は5人だけなのだから。ほとんどプライベートティーチャーよねっ。
あの時、学校を選ぶのをあきらめないで良かった!しかし、問題ももちろんある。学校でずっと英語漬けの子供たちの、家での日本語がちょっとずつおかしくなってきたのだ。昨日は、カオルが、「これ食べていい?」と飲み物をさして言ったのには、腰をぬかしそうになった。ええ??ちょ、ちょっとそれって問題じゃない??やはり、母国語はきちんと話せねば。これは、また、別の悩みとなりそうだ!
Posted by akemi at 2002年12月10日 18:42
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