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2002年10月18日
ESLのある学校ってどこ?
■英語学習編「初めての英語圏!そして...」で書いた様に、家探しに奔走して、疲れ切っていた私は、子供の小学校選びにエネルギーを注げずにいた。
日本人の比較的多い地域に住み、ESLのある小学校へ自動的に入学する。もう、それで良いじゃないか。私がかたくなに「日本人のいない学校!」と言っていても、それは私のエゴでしかないかもしれない。日本人がいても良いじゃないか。そんな感じになっていた。
3学期が始まる初日、入学願書をネットからダウンロードして、エクセルにインプットして、プリントアウトしたものと、パスポートを持って、小学校に行った。今まで家のことに全く手を貸してくれなかったダンナが、私のことを可哀想だと思ったのか、「今日、会社遅れて行ってもかまわないから、ついていってやるよ」と言ってくれた。私はすっかり気が大きくなって、スーツなどを着こんで小学校へと向かった。そして、事務室で願書を提出した途端、とんでもないことが発覚したのである。
うちの家は、その小学校の学区外(実に数十メートルの差!)であり、しかも700名に迫る生徒数があり、完全に定員を超えているので、入学できないということがわかった。そして、あなたの学区ではこちらの学校よ、と紹介された学校に、そのまま向かうこととなった。
いいかげん、早く学校を決めてもらいたいと思っている子供たちは、「え?ここじゃないの?」と不安を隠しきれない。そして、紹介された学校に着いて、私は愕然とした。イメージがまるで違う。その学校も大規模校で、しかもESLなんてないと言うじゃないかー!ダンナはユニフォームはどこで買うのか、と色々と校長先生と話てくれてはいたが、私はもう呆然となって、何も聞き取れなかった。あれほどまでに、苦労して色々な小学校を訪ね歩いて、その結果がこの学校なのか。(その学校の名誉のために言っておくと、決して悪い学校ではないし、校長先生もナイスガイだったのだが、大規模校でESLがない。家からも意外に遠いと、外国人の私たちが通うには、ベストな学校とは思えなかっただけなのだ)
家に帰ってきて落胆を隠せないでいる私にダンナが言った。「もう、今まで3ケ月くらい子供たちは待ってきたんだ。一日二日学校が決まるのが遅れても大して影響はない。だから、今日一日じっくり考えて答えを出してくれ。俺はもう会社へ行く」
またまた家が決まって落ち着いたかの様に見えた私だったが、再び涙をぼとぼととこぼすことになってしまった。私の持てる力を全て出し切って探し出した学校があそこなのかしら?本当に?これで私は納得できる?子供たちが登校拒否をした時に、自信を持って子供を送り出せるかしら?
でも後悔はしたくない。まだ私にはやるべきことがあるはずだ。今は空きがないと言われている私立の学校でも、来年度になれば空きができるかもしれない。コリンウッドというところに英語を専門に教える公立の小学校があるから、子供たちをそこに半年ほど入れて、私はその間に学校を探そうかな。
そう思い、そのコリンウッドの語学学校に電話を入れてみた。すると校長先生は、「こちらの学校に来られる?それともあなたの家に近い学校が良い?」と聞いて来られたのだ。え???うちに近いところに語学学校なんてあったのかしら?と思いつつ、ブライトンなんですけれど、と言うと、彼女は、ある一つの小学校を紹介してくれた。そして彼女は続けた。多分、あなた方のファミリーにとっては、こちらより、家に近いその小学校がベストだと思うわよ。
私はあわててインターネットに接続して、その学校の情報を探した。ホームページもあった。生徒数は240名ほど。表紙のページにあった
Accreditation to host International Students, enquiries most welcome
の文章に涙がこぼれた。ここは絶対入れてくれる。すぐに電話をかけてみた。上品な女性の声がした。そして、私は事情を説明して入学させてもらえるか、とにかく見学させてもらえるか、と問い合わせたところ、二つ返事でOKがもらえた。丁寧な話し振り。こちらにあわせてゆっくりとシンプルな言葉で話してくれたおかげで、彼女の言っていることがパーフェクトにわかった。有難かった。見てはいないが、ここに決めたと心底思った。翌日の2時にアポをとり、私は入学願書の手助けになるかと思い、前述の学校用に用意したエクセル文書を出力するなど、準備におわれた。
まだ車を購入していなかったので、子供4人連れて、電車とトラムを乗り継いで最寄の駅まで行った。そこから10分ほど歩いたのだが、私の心は決まっていた。この通学路、落ち着いた住宅街の雰囲気。緑の色。そして到着した学校は、レンガ造りの小さな落ち着いた学校で、もう、夢に見たんじゃないかと思うほどに、「オーストラリアの自由な公立小学校」のイメージぴったりで、その場で子供たちに大声で叫んだ。
みんな、学校決まったよ、ここの学校に入るの。ママちゃん、もうめちゃくちゃ気に入っちゃった!
私の落ち込みをすぐに悟るカオルは、ママちゃんの顔に笑顔が戻ったのを見て安心した様だった。世話のやけるママちゃんでごめんねっ。
そして電話の主は、実はその学校の校長先生であると知り、また、手続きもてきぱきと、私のつたない英語の質問にもわかりやすく回答してくださるなど、もう涙がちょちょぎれる様な丁寧な対応で、私もすっかり舞い上がっていた。「いつから来られます?うちはいつでも大丈夫です」という質問に、「明日からでも大丈夫ですか?」と即答したのは、もう長い間休み続けた子供たちに、余計な時間はいらないと思ったからだった。
そして突然学校が決まり、その翌日に学校へ通うことになった。もう、ぜーんぶ私が決めちゃったもんねーっ!自信満々でダンナに報告すると、私が以前の元気を取り戻しているのに安心したらしく、「まぁ、あけんがいいと言うならいい学校なんだろう」ということで一件落着。
翌日から9時登校3時半下校、というオーストラリアの学校での生活が待っていた。
Posted by akemi at 2002年10月18日 18:42
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