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1999年01月10日
無くて七癖
最近、癖とは何だろう、と考えるようになった。
枝毛切りが癖になっている、という友人が学生時代何人もいた。自虐癖というのか、自分の手をカッターナイフで切る癖のある友人もいた。貧乏揺すり、なんて単語がある位だから、その癖のある人は、あるパーセンテージで存在するのだろうし、目をパチパチしてしまう人、話をする時、目をつぶる人も結構いた。私は一時、人と目が合うと本能的に小首をかしげるという超ブリッッコムリムリの癖があったし、会話の時に手を抑えつけられると話せなくなる(ジェスチャーが常につく)し、疲れるニ何故か、手を腰にあてて 「体操のお兄さん化」してしまう。
どうしてそういう癖がついたのか、自分でもわからないが、ある種の「自己防衛本能」から出ているのかな、と思ったりする。つまり、それぞれにちゃんと原因があるのではないか、と考えたりする。
私は子育てをしていて、子供の「癖」に一番悩む。「どうしたら治るのかな?」というより、そうさせる何かがあるのだ、と思って悩んでしまうのだ。 子供の毎日を観察して、自分の気持ちを整理して、子供が欲して果たせない何か、つまり欲求不満の原因が何であるかを、日々考え続けるのだ。
今までに何回か経験した。カオルが目をパチパチさせ、一種のチック症状を見せた時期もあった。そして、タカシにも同じ現象が見られた時もあった。 肩をヒクヒクっと頻繁に上下させる時もあれば、タカシの場合は、壁紙をむしりとって食べる、という事にまでなった。その全てを一つ一つクリアしてきたのだ。その時に学んだ事は、「そんな事してはダメ」と口で言っても全く効果はない、という事だ。だって原因が他のところにあり、それが解決していないのに症状だけ消えるわけないのだ。そして何度も何度もそういう波がきては、子供向けのアンテナの感度を三倍くらいに上げて、毎日を送ることになる。原因が「あっ」とわかった瞬間、症状は即おさまる。そして、今度の波はカオルだ。カオルが服を噛むのだ。気がつくと服の端を持って噛んでいる。泣いた時などは、もう服の大部分を口の中に押し込んで噛みまくってワーワー言っている。そしてカオルは、気がつくと、シャツの襟首のところに手をかけてしまうのだ。カオルの服は全て、首のところがノビノビになってしまっている。深層の原因は「欲求不満」なのだろうが、もっと表層部の環境因子としては、「手持ちぶさた」「口がさみしい」「姿勢が悪い」という事が考えられるなぁ、などと思っている。とりあえず、口がさみしい、 を何とか満足させてあげようと、カオルが1歳2ケ月までしていた「おしゃぶり」を渡してみた。すると、喜んでおしゃぶりしているのだ。おお、これ はちょっとマズイかもしれない。しかし、彼女は満足そうにクチュクチュやっている。うぅん、やはり根本原因を探さねばならないなぁ、と思っていた。
そしてカオルのその癖はなくなった。家の手伝いを全面的にお願いするようにしたり、とにかく彼女にとっての「面白くワクワクする時間」を増やしていくうちに、気がついたら泣くことも襟口に手をかけることもしなくなっ た。
そう考えると、子供の癖というのは、私にとって子供の心を探るヒントに 成り得るものだと思える様になった。内面に溜め込む前に察知できる重要な鍵なのだ。
Posted by akemi at 1999年01月10日 18:42
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