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1996年06月11日

在宅の仕事を考えてみるのだが

お昼間は外遊びガンガンで、子供のお昼寝の時間3時間+深夜が私のマック時間だ。

朝に1時間位時間がとれる事もあるし、雨が降って外遊びができない時、家の中で姉弟二人で機嫌良く遊んでいる時は、子供に背を向けてマックに向かう事もある。ここに私の葛藤があるのだ。

在宅で仕事をするのは常勤の仕事に比べて自由度が高く、子供の側に居ることができるという大変なメリットがあるが、どうしても急ぎの仕事がある時は、昼夜を問わずマックに向かわなければならない事も多いはずだ。私は母が在宅で仕事をしていたので、子供の気持ちはよくわかる。「背を向けられる」のはニっても嫌なのだ。うちの母はよくデキた人で、学校への御見送り、お出迎えはいつでもきちんと玄関までいってしてくれたし、家事に手抜きを感じることもあまりなかった。料理上手の母は、ヒマな時には、必ず手作りのおやつ(当時としては珍しくパンまでも手作りだった)を用意してくれて、よく友人に「あけんちゃんのママって、何でも作るのね」と羨ましがられた。

帰ってきて学校の話を聞いてもらいたくて、「ね、今日....」と母の背中に話しかけると、「ごめんね、今忙しいから、終わったら聞いてあげるから。」と優しい口調で言われるのが、とても辛かった。わかっているのだ。母が意地悪をしているわけでも、その仕事の御蔭で自分がこうやって何不自由なく暮らせること、全てわかっているのに、それでも嫌なのだ、好きな時に相手にしてもらいたくて、必要ない時には関わって欲しくない、子供は究極のわがまま人種なのだ。この気持ちがわかっているだけに子供には淋しい思いをさせたくない、とも思う。

しかし、子供に「母親は家に居て家庭を守るもの」という考え方がディフォルトになってしまうのも嫌だと思ったりする。私は母が働いていた御蔭で、専業主婦だけが全てではないと思ったし、自分のやる気ひとつで何でも出来るのだとも感じた。私の母は自分で学校に通い、技術を修得し、自分で営業をして仕事をとってきた。納期に遅れる事も人に迷惑をかける事もしなかった母を立派だと思うし、自分もそうなりたいとも思う。

家でおせんべ食べながら「安月給とり!」などとダンナに向かって吐き捨てる様な主婦になってはいけないのだ。しかし、ホンネのところはどうか。ダンナの休みの日には一緒に旅行にでも、と思っても仕事があれば行けない。こんなどうでもよさそうな事で、意外にも決意が崩れてしまう事がある。もっと堅苦しくない仕事の仕方があってもいいな、自分がそういう雇用を創出できれば、といつも思っている。

好きなときに仕事が出来て、遊びのためでもすぐに休みがとれて、それでも困らない様なバックアップ体制がキチントできている様なバーチャルな組織。「子供が熱を出して」というメール一本で、他の人にうまく振り返ることが出来るシステム。まとまった時間がとれて、少し無理をしてでもお金を稼ぎたい時には、それだけの量の仕事を確保でき、休む時には1ケ月でも問題なく休める。そして、時代のニーズに合わせて、自分の技術をブラッシュアップできる教育システムも持ち、流動性と自由度の高いオープンなバーチャル組織。理想を語るだけなら誰にでもできる。いつの時代も成功した起業家というのは、それを行動に移した人だけだ。理想だけで世の中も自分の周りも変わらない。Just Do Itなのだ。

Posted by akemi at 1996年06月11日 21:43

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