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1996年06月09日

本気でNEXTSTEP

二日続けて秋葉原だ。こんな生活はいいかげんやめようと思う。

今日は、NEXTSTEPを載せるためのマシンを選定に出掛けていったが、機種選定の時期が一番楽しいのだ。現在のところ候補は、牛さん(何となく可愛い)、Dec(何となく丈夫そう)、Dell(何となくNextstepとの相性が良さそう)なのだが、私はどうしても牛さんがいいな、と思ってしまう。

ニフティのSGATEWAYを見ていると、どうも納期に不安があるのだが、それでも「牛飼い」になってみたいという衝動は押さえられない。Appleもそうなのだが、可愛げのないマシン、かっこ悪いマシンは家に置きたくない。これは完全に主観の問題なのだェ、いくら音が良くてもパイオニアの互換機は嫌だし、Acerのあの形は許せないものがある。NECなんて言語道断な感じなのだ。又、私はもともと親指シフトのキーボードに手が慣れているのだが、Macintosh用の親指シフトのキーボードは無骨な感じで全く論外。嫌なのだ。こんなワガママな私だから、いくら安いからと言って、いくらCPUパワーがあるからといって、財布のヒモが緩んだりはしないのだ。

しかし、ひょんな事で入ったプロサイドというお店は結構気にいってしまった。これはいいかも知れない。ところで、アミュレットというお店でNextstepを触った時は興奮してしまった。アイコン一つとっても美しいのだ。芸術的な美しさがある。スティーブ・ジョブズが技術やさんでないという事がよくわかる。

どんなに経営戦略的に有能なビル・ゲイツであっても、彼はやはり技術の人なのだと思う。コンピュータの世界は技術の人が理想を語ってはいけない。そうでない人が「コンピュータはこうあるべきだ」というところを原点にして、有能な技術者がそれを実現する。その中で、技術的に必要な機能は都度付加すればいいのだ。私は最近、コンピュータの世界も「がらがらポン」しなければならないと思っている。Windows95やMacOS、Javaなどの呪縛から完全に解き放たれ、夢のコンピュータを作る人が現れなければならない。そして、そういう理想に燃えた若者に、ベンチャーキャピタルがどんどん資金を投入していかなければならないのだ。これはVCの使命であると思う。回収確実な起業に資金を投入するのは、ベンチャー・キャピタルではなくて、単なる預金でしかない。

インターネットを経由して、情報産業の国内空洞化が目に見えているのに、誰も何の手も打とうとしていない。OCNがなんぼのもんじゃい。あれが理想のネットワークだと本気で思っているのだろうか。若者は、就職に有利な資格をとって、有名企業に就職することを志向してはならない。戦後の焼けの原に立たされた心境で、一から自分で興す気位を持たなければならない。もちろん、私も僭越ながら若者の中に入っている。今やらなければ、最終的には自分の首を占める事になる。老いぼれた自分を見てくれるはずの子供達は、日本に愛想をつかして移民してしまった、ではすまされないのだ。

Posted by akemi at 1996年06月09日 21:43

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